むすび場・地域文化スポーツクラブ事業
ごあいさつ
2019年度の不登校小中学生数は全国で18.1万人、ここに「病気・経済的理由」、「その他」の理由で学校に行けていない子を加えると25.3万人に達します。
学校に行っていなかったとしても、本来の自分らしく暮らすことができているなら、それはそれでよいのかもしれません。学校でいじめを受けたり、個性を無視した学びを強いられるなど、その子なりの育ちを妨げられるような環境にあるとしたなら、その方がよほど心配です。しかし日本の子どもたちは、諸外国に比べて自己肯定感が低いとも言われています。問題はむしろ、子どもたちが自分らしく学び、育つための環境が保障されていないということではないでしょうか。
少子化で選択肢が狭まっていた学校でのクラブ・部活動は、コロナ禍や教師の働き方改革も相まって活動は停滞しがちです。家庭や地域による子育ち環境の格差も、ますます広がっています。
そこで私たちは、科学や芸術、スポーツなど一人ひとりの興味、関心にそった学びと体験の場、「むすび場:地域文化スポーツクラブ運営事業」に取り組むことといたしました。
すべての子どもたちがその子なりの育ちを尊重される「サード・プレイス(第3の場)」として、地域に暮らす多様な人々とのふれあいの機会を創出することで、地域の活性化にもつなげたいと考えています。
みなさまのお力添えをいただけますようお願い申し上げます。
* 令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について 文部科学省初等中等教育局児童生徒課
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
事業内容
・小中高校生をおもな対象に、土・日・祝日や夏休みなどを利用して、科学や芸術、農業、スポーツなど各種講座を開催します。
・会場まで出向くことが難しい子、人前に出ることが苦手な子にも配慮したオンライン講座や、学校に行っていない子ども達を対象とした平日の講座も開設します。
・地域ぐるみで子育ちを支えるため、子育ちサポーター養成講座など大人向けの講座も実施します。
本事業は、リヴォルヴ学校教育研究所と地域で活動する個人や団体との協働のもとで運営されています。
リヴォルヴ学校教育研究所は、民間レベルからの教育改革を実際の行動により提案することを目的に、2000年7月に設立された認定特定非営利活動法人です。同年11月には、つくば市谷田部に「ライズ学園」を開設、2020年からはつくば市とも協働し「むすびつくば」を立ち上げ、不登校と呼ばれる状態にある子ども達の育ちを支えています。
個に応じた学習支援にも力を注ぎ、その実践の成果をまとめた「ひらがなれんしゅうちょう」「ABC英語れんしゅうちょう」等は、専門誌等でも高い評価を得ています。
リヴォルヴ学校教育研究所について、より詳しくは下記のページをご覧ください。
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